
LABEL - TA98
Genre - Sweet/Soul
Cat no - ???
Release - 2021.2.21
2019年リリースの"Sweet Shot"シリーズ第二弾。
前作に引き続きSweet Soulにスポットを当て、7inc Vinyl Onlyかつ、Slow(BPM≦80)&GroovyをテーマにMIXした32tracks / 37vinyl / 62min。
記録的な大雪のなか遅れて届いた1枚のテスト盤。"Sweet Shot 2"、ここ富山が古巣のTA98によるスウィートソウルMIXの第二弾。 彼からの連絡の中にあった言葉にハッとさせられた。「メロウソウルではなくスウィートソウル」。すぐに車を走らせて聴く。曇空の中に感じたのは、前作よりも一層強まったIndependent感。やや雑な演奏に少しうわずり気味のファルセット、そこに彼ならではのキック強めなMIXテクニックが重なる仕掛けがたまらない一枚だった。シカゴレーベルつなぎにAlchemistネタつなぎ、中盤では昨年のNumeroリリースのガールズコンピを彷彿させたりと、そう簡単にはキュンとせつなくさせてくれない構成。Stangレーベルの大御所達による圧巻の終幕まで、よくあるサンプリングソース高騰盤のコンパイルCDとは理由(ワケ)が違う。
アートワークは第一弾に続きImmoral Worksによるチョコレートカラーバージョン。
明日も予報は雪。白く曇った窓ガラスに別れた恋人の姿を映してこの"Sweet Shot 2"を聴くことにしよう。
Satoshi Ikeda (Suck Me Jazz)
【推薦コメント】
スロウBPMのどこまで優しくどこまで甘いソウルに、まさに”居合”のように”一瞬でズバッと”入り込む2枚使い等の高度なターンテーブルスキル。 まったりした楽曲ながらもその居合い的スキルにより終始緊張して聴き入ることもできる。 これは“まったり”と”緊張”の【矛盾】するふたつのキーワードが融合している。 これは自分でやろうと思ってもこれは難しい。ミックスCDのお手本のひとつであると言えるだろう。 本作はTA98による努力の結晶の賜物で、紛れもなくIQ高めのミックスであり、飽きることの無い作品だ。Asahi Kurta (mother moon music)