Label - BBE
Genre - Japanese/Jazz
Cat no - BBE664ALP
Release - 2022.11.7
1977年に元々同名インディ・レーベルから発表された作品が再発
BBE Musicは、2018年から日本のジャズ史の黄金時代と評されている60年代後半から80年代の前半までにリリースされた、レアなモダン・ジャズの諸作品の再発分野でリードしている。 そのJ Jazz Masterclass Seriesは、引き続き日本のジャズの最高峰クラスの作品を再発しようと試み、この今田勝トリオ+1のアルバム『Planets』を出す。
1977年に元々同名インディ・レーベルから発表された本作は、日本のジャズ界をリードするピアニストの一人である今田勝の、磨きがかかった演奏と洗練された楽曲が披露する作品だ。彼は50年以上に渡るキャリアの中、日本の主要な音楽誌が挙げる賞を何回を受賞した作品も含む40枚のアルバムを発表し、デヴィッド・サンボーン、ブレッカー・ブラザーズ、スティーヴ・ガッドやグローバー・ワシントン・ジュニアなどのUSのジャズ界をリードするアーティストと共演を果たしている。本作で今田氏が弾くベーゼンドルファー・ピアノは、小原哲次郎(ドラム )、稲葉国光(ベース ) と今村祐司(パーカッション ) の奏者がバックを務め、固められている。本作のオープニングを飾る同名楽曲「Planets」(『J Jazz vol. 3』収録)は、薄っぺらいモーダル・ジャズのワルツ的な楽曲であり、優しいベルと貝殻の音から始まり、今田氏がピアノで弾く薄く軽いメロディが、小原氏による器用なドラムさばきと稲葉氏のしなやかな低音で、離散的かつ安定的に引き立てられている。本作でもう一つの傑出した組曲「Sea's Pasture」は、ダークな万里の長波、ミストリーが濃厚な叙事詩であり、各面は今田氏の記憶に長く残る、ベーゼンドルファー・ピアノで弾くソロ・ピアノで終わる。
今回の『Planets』の再発は、オリジナル・アートワークの完全な再現、帯、カメラマン、内山繁氏が同じ時代に撮影した、今田氏の貴重な写真が追加掲載され、オリジナル作品で付録された解説の英訳と、今田氏本人の取材も含まれる、本シリーズの監修者、トニー・ヒギンズが執筆した3千字に及ぶ新しい英文解説が掲載されている。J JazzMasterclass Seriesは、BBE Musicのためにトニー・ヒギンズとマイク・ぺデンが監修している。
A1.Planets
A2.Blueroad
A3.A Marionette
B1.Sea's Pasture
B2.Epilogue