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BLUEBERRY / SOUND TRACK [MIX CD]

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Label - Black Smoker Genre - Hiphop/Breakbeats/Jazz/Reggae CAt no - bmamx014 Release - 2022.2.16 リズムとメロディとフローが凄えぜ。好きなように曲に体を委ねてリズムを掴んでくれ。ある国のユニフォームジャージを貰ってから、その国のラップミュージックがあるのかディグしたんだ。探すのにちょっと苦労したけど、とんでもないリズムとメロディとフローの凄え楽曲と出会った。聞いたことがねえ言葉に聞こえるし、なんだか言葉の響きが似てるのか、たまに日本語に聞こえてくるし、オリジナルで未来を感じる。曲はかっけえしさ。これは久々に出会ったわ。面白えぜ!まるっきり文化も価値観も違うだろうな。こんな国でブンブンチャオしたいな。そう思わないか? なんとBLUE BERRYの最新ミックスは、アフロビーツ/アフロフュージョン、そしてゴム等を中心にしたミックスだ。すなわち、ナイジェリアやガーナ、南アフリカのラップやダンス・ミュージックが彼のセンスで選曲、ミックスされている。これには驚いた。前二作のミックスはいわば「BACK TO 90S」つまり90年代のUSヒップホップの再解釈、それらを通じた音響実験だった。まさかそこからアフロビーツ等のアフリカのポップ/ダンス・ミュージックへ急展開するとは予測しようがなかった。いや、BLUE BERRYはこれまでダブ、ニュールーツ、UKなどのベース・ミュージック、ジャズ、ブルース・ロックと常に貪欲に自分にとってのフレッシュなサウンドを追い求め、リリースしたミックスはこの20年間で約20作品(!!)近くあるDJだ。そんな彼が、近年、日本のアンダーグラウンドなダンス・シーンで少しずつ浸透しつつあるアフロビーツ/アフロフュージョンに魅了されたのは単なる偶然ではないかもしれない。そして、門外漢の私が指摘するまでもなく、アフロビーツの背景やルーツにはナイジェリアのアフロビートやガーナのハイライフがあるし、レゲトン/ダンスホールのリズムの影響もある。特に『BOOM BOOM CIAO』と名付けられたこのミックスでは、ナイジェリアのイボ族のラッパー、フィノ(Phyno)の楽曲が数多く収められている。ハイライフ風のギターとレゲトンのリズムが絡み合う楽曲の一方で、フィノがオラミデ(Olamide)というナイジェリアのシンガー/ラッパーと共作したブレイクビーツを基調としたソウルフルなラップ・ソングもある。さらに、南アフリカのムーンチャイルド・サネリー(Moonchild Sanelly)が参加した曲もある。とはいえ、こうした知識や文脈はこのミックスに関してはあくまでも後づけであり、最大の魅力は、BLUE BERRYがそうしたコンテクストの外部でこれらの音楽のリズムやサウンドの魔法に導かれるままに、パワフルに攻めまくり1時間を縦横無尽に駆け抜けている点なのだ。早くこのセットをクラブで聴きたい。(二木信) PROFILE : 唯一無二の黒煙集団ブラックスモーカーの最もアレ好き。異端DJとして通算11枚ものミックスCDを出し続け、カルト的人気を誇る。ぶっといベース、深く広がるエフェクト、サウンドシステム、カルチャー、タフでクレイジーな精神がどくどくと脈打つリズム&サウンドのダブで襲いかかる。時にHIPHOP、JAZZ、SOULなどでサウンドフリークをRETOXさせる。

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